インドネシア人の金持ちがケチになる理由(終)

編集長ハル家がいい例かもしれない。もちろん全財産を援助した訳ではないが、援助しなければ結構な金額を貯金できただろうと思うほどなのだ。現在私と女房は非常にケチになっている。もう貸す余裕などない。

あれば子供の将来のため貯えに回すだろう。こちらの台所事情など知りもせず、最近ケチになったものだから、一部兄弟姉妹の間では「金持ちになったら、ケチになるのさ」とやっかみを言う輩がいるらしい。

そんなこともぼちぼち耳に入ってくるので、女房はカンカンだ。「いままで、何回援助したと思ってるの?」女房は二度と援助してやらないと決めている。今度のレバランは、毎年兄弟姉妹に配っているお菓子セットの詰め合わせを配らないことにした。

彼らには「今年はお金がないの。ごめんなさいね」と言い訳しているが、その実、家主と町長にはそれなりの贈り物をする予定でいる。以前女房は、兄弟姉妹から「金持ちになったら、ソンボン(生意気、傲慢の意味)になった」と言われたくなく、彼らの陰口を非常に気にしていた。

しかしこの頃は、ケチだと言われれば、「そうよ、ケチだもの。あの人たちよりも我が子の方がよっぽど大事」とまったく意に介さない。だから、インドネシアでは金持ちはますますケチになっていくのである。

(終)

※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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