ハルと女房、怒髪天を衝く(中)


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彼の言い分は 「一旦漁に出るとこれぐらいのお金が入ってくる。現在の収入はわずか○○だが、もし自分の船を持てば、その数倍の利益を得ることができる」

ようするに船を買う金を貸して欲しいということだ。きわめて現実的な話であり、彼の話しぶり・実務経験からすれば、まず間違いのない話(大きな利益は期待できないが、失敗も少ない)である。

ちなみに船といってもそんなに高価なものではなく、大きな木で胴体をつくりあげた双胴船にYAMAHAのエンジンをつけたもので「せいぜい50~60jutaもあれば買える」という話であった。

その頃は羽振りが良かったこともあり、およそ言うだけの金額(いくらか忘れた。おそらく80jutaぐらい)を貸してやった。私にしても船のオーナーというだけで気分がいい。

そして彼は成功した。彼の言うとおり、数倍の利益を得ることに成功した。問題はここからである。初めに1jutaを送ってきただけで、その後はあれこれ言い訳を繰り返し、一向にお金を返そうとしなくなってしまった。

ハルや女房だけではなく(女房の)家族もこれには大憤慨。全員で「返せ!」コールをするが、いかんせん、彼はマナドにいるため、電話ぐらいの催促・小言なんてまったく動じない。

(次号に続く)


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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