甥の死の記憶(2)


初回を読む

友人の方はかすり傷ですんだのだが、甥は、運の悪いことに、転んだところへ大型のトラックがやってきて、後頭部を激しく打ち付けた。そのまま近くの病院へ担ぎ込まれ、これからどうしようかと親族の判断を待っていた。そんなとき、女房が私を呼んだのである。

私を待っていると言うので「私の到着など待たず一刻でも早く処置をした方がいい」といえば、手術代に~かかる。いま甥の家族には(手術代に必要な)現金がなく、病院側は「お金を全部払ってもらわないと手術はしない 」と言うのだそうだ。

その金額は日本円に直せば二十万円ほどで、私にしてもそんな現金を持ってはおらず、まあカードが使えるというので、クレジットカードをもってその病院に行ったのだが、使えるはずのカードが使えず(限度額があったため)、別のカードで支払おうとすれば、今度はそれも使えず、結局私がKITASと名刺を出し、必ず払うと一筆書きサインをして、ようやく手術がなされたのである。ちなみに病院側にとっては、外国人の方が信用できるらしい

(次号に続く)


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

ジェイピープルメインページはこちら


0160125