我が家にデッドコレクター現る(前)


数年前の話―。インドネシア滞在の長い方なら、よくご存じの言葉『デットコレクター』は、借金取り立て人のことであり、インドネシアでは借りた金を返さない場合(日本でも同じだろうけど)、金融機関はデットコレクターにその回収を依頼する。

これは民間の小口金融から大手銀行までその解決方法は同じなようで、一旦支払が滞れば、毎日のごとくデットコレクターが現れ、中にはチンピラまがいの脅しや嫌がらせで、執拗に借金返済を迫るというもの。数年前に自殺者が出て、さすがに大手銀行などはデッドコレクターの活用はやめたようだけど。

「一般庶民が可哀相じゃないの?」

ノー!もちろん善良な庶民もいる(その人たちは可哀相だけど)。しかしあまりにも金を返さない輩が多くて、相当荒っぽい取り立てをしない限り、「ないから返せない」と開き直るは、逃げ回るはで、貸す方も頭が痛いのだ。

さてそんなデットコレクターとは無縁なはずの我が家に、デットコレクターがやってきた。ハルの借金と言えば、トヨタの自動車ローンぐらいで、これらはいまのところちゃんと払っている。ということは、女房が勝手にどこかで借金を作ったのか…。

その日の話―。「HSBC銀行からやってきました」と名乗るその男。身なりもきちんとしており、チンピラの類には見えない。

「(我が女房に向い)○○さんですね。あなたはHSBC銀行に10jutaルピアの負債があります。これをお支払頂けますか」

(次号に続く)


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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