妙に色気のある『おばさん』(後)


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そのおばさん、ひと月ほど前うちにやってきて我が女房に20万ルピアの無心をした。あまりにも気の毒なので、そのときは貸してやったそうだが、それ以後もたびたびやってくるようになって、さすがにそう何回も用立てできず居留守を決め込んだ(なぜこちらが居留守をせねばならないのだろう)。

さて数日前の話―。そのおばさん、真っ赤に目を泣き腫らし、再度お金の無心にやってきた。(電気代を払っていないので)、PLN(電力会社)から人がやってきて、いよいよ電気を停められる羽目に。その担当者が家まで来ており、その場でお金を払うよう促している。もし払えないならいますぐ電気を停めるということだ。インドネシア風だなあ。

「いくらでもいいから貸してもらえないかなあ」しかし、そのおばさんの涙目の懇願に我が女房はついぞイエスとは言わなかった。我が女房を冷たい女だとか人でなしと罵らないでほしい。

実は、このおばさん、バタウィ(ジャカルタ人)であり、実家はそこそこ裕福な家庭であるそうな。それが親の反対を押し切り「作っては別れ、作っては別れ」の繰り返しで、いまのような状況に陥った次第である。

さらには夜遅く帰ったり、常に男を誘うような厚化粧をしていたり(ハルとしては 『子供を養うためには仕方のないことだ』とも思うけど)、インドネシア人の間であまりいい風評は立っていない。

それから数年後、ハルはこのおばさんがどうなったかの後日談を知らない。こんな話は山ほどあるしね。


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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