運転手を首にした話(2)


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もともとミニバスの運転手あがりなので、とにかく運転が荒っぽい。本人はそれを運転を上手いと勘違いしているようなので、さんざん文句を言い続けて二年近くも過ぎてしまった。

始めの頃、あまりにも酷くて

「ちょっと車を止めろ!」といって、ハルが代わりに車を運転。

「お前の運転はこうなんだよ」と何が危険なのか教えてやった。

高速道路で車間距離を取らない。衝突してしまうのではないかと思うぐらい接近して、いきなり追い抜く。カーブにも関わらず高速で突っ込み、曲がる手前でブレーキを踏む。ほとんど急ブレーキに近い。

もう何度注意したかわからないぐらい注意した。

あるとき、やはり彼に「ちょっと車を止めろ!」といって問答をする。

いきなり怒やしつけると逆切れされても困るので、
「お前が性格がいいのを知っている。でもね」と紳士然に切り出して

「車間距離を取る。スピードを出さない。横入りしない。この三つだけ守れ。この三つだけだ。この三つが守れないなら、悪いけどお前は使えない。仕事を続けたいんだったら、この三つを守れ。どうする?やめるか、守るかだ」

(次号に続く)


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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