運転手を首にした話(3)


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しばらく考えた後(本当に考えたのかな)、返ってきた言葉は「YA」

それだけ言うとさすがに随分マシになったが、それでもつい気を抜くと、相変わらずスピードを出し、車間距離を取らず、横入りしようとする。そう、もうそんな運転が染み付いているので、いまさら安全運転できないのだろう。

で、もういい加減くびだな。これ以上は我慢できない。女房とも相談した結果、子供の送迎に使っていたため、学年の終わり(3月)を待ってくびにすることを決めた。

ところがそれを待つこともなく、女房の方から緊急の電話あり。

「危うく事故に遭いかけた。それも二回続けて。もう彼を使いたくない!」

ハルも「じゃあ仕方ないね。くびにするか」

その日の夜、運転手にくびを言い渡す。

「これ今月分の給料ね」
「えっ、きょうは何日ですか?」
「いや、明日から来なくていいから。子供の送り迎えは自分でするから、お前はもういいよ」
で、相手の反撃を待つことなく
「これ、ボーナスだから」といって50万ルピアを渡す。さらには
「携帯電話もボーナスとしてあげるから」

普通はもっとあげないといけないのだが、女房から「絶対やってはダメ」と厳命されている。

(次号に続く)


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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