ジャカルタは豊かになったという話(後)


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いい例がケイアイビルに入居する企業のスタッフ。エレベーターやロビーですれ違う女性達の多くが、それなりにお洒落で、可愛くもあり、品もあって、雇う側がいかに能力主義云々といったところで、結局容姿でスタッフを採用している証拠だ。

特に高度な通訳であったり、煩雑な秘書業務でなければ、たとえ高卒の学歴しかなくても、レストランで切り盛りする実力があれば、事務員として十分やっていける。だから多少気が利いて、愛想がよければ過去レストランでしか働いたことがなくても雇う側にとっては問題なし。可愛ければ無条件で採用しているような企業もあるだろう。

この頃、ジャカルタのショッピングモールを歩きながら「つくづくインドネシノの若い女性が可愛くなった」と思う。

ハルがジャカルタへやってきた二十年前、大規模ショッピングモールなどほとんどなくて、パサラヤやブロックMプラザが若者の集まる最先端のファッションビルであり、サンダル履きのよれよれジーンズによれよれTシャツを着た、悪くいえば『田舎者の集まり』であったのが、いまはほとんどが着こなしよく洒落た格好をして

「お洒落をしていないと笑われる」(インドネシア人女性の心情)

ハルが赴任した頃、駐在員の方が教えてくれたこと―

「インドネシアでミニスカートをはいている女性は、よほど足が白くて美しい中国系、そうでなければ娼婦である」

いまこんなことを言ったら笑われるのだ。時代も変わったなあ。


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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