またもや自己嫌悪(後)


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ちょっと待ってよ。お金がないってどういうこと。日本円でたかが100万円ではないか。

「わかった。それじゃあ、100juta現金でおろすから。残り30jutaは送金してくれる」
「送金はできます。今日中につきますから」
「だったら、自分の口座に送金して、今日の午後、30jutaおろしてもいいわけね」

その女性ボス、一瞬固まって
「はい、それだったら大丈夫です」
「ちょっと待って。さっきあなた『お金がない』って言ったじゃいないの。お金なかったらおろせないでしょう」
「……」

ボスのおばさん。こんな突っ込みはされないとでも思っていたのか。
「いえ、お金はあります」
「さっき『ない』って言ったじゃないの」
「規則で前日までに予約のないお客様には一回の引き出しが100jutaまでと決まっているんです」
「だったらなんで『お金がない』なんて言うわけ?こちらも困っているんだから、『お金がない』なんて言い方されたら、カチンとくるでしょう。私の言ってること、おしかいですか?」

と、わざと周りの客に聞こえるように声を荒げてしまった。

また不毛な言い争いをしたハル。朝から自己嫌悪に陥っているのだ。


※過去人気のあった(?)シリーズを加筆修正してお届けしています。

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