前回を読む
さて当日、場所はロータスレイク。ロータスレイクの水曜日は誰がプレイをしてもプロモで安い。こんないいコースがもっとジャカルタ近くにあればいいのに(だったら安くはならないだろうけど)。
スタートホールの話―。同伴競技者はいずれも気の置けないゴルフ仲間のNさん、Iさん、およびその部下のMさん。※いずれも会社をさぼっているわけではありませんが、今回は平日ゴルフなので匿名にします。「いいなあ、平日ゴルフなんて」と羨ましがったり、嫌味を言う人もいるので。
Nさんが提案する。「ねえ、今日バックティー(黒ティー)からやりませんか?空いているし…」
それにIさんが呼応して、「そうだね。おもしろそうだね」
まだゴルフを始めて間もないMさんは会社の上司でもあり、ゴルフの先輩でもあるIさんに逆らえないので、ニコニコと了承。
そしてハルはといえば、三人がそう行っているので抗うわけにはいかず、実は「もっとも長いと噂のロータスレイク黒ティー(*)」を一度試してやってみたかったので、「OK!天才ハルに問題なし!」と三週間もゴルフをしていない、半身不随状態にも関わらず傲慢なセリフを吐くのであった。
(*)いまではロイヤルジャカルタのチャンピオンティーが一番長いようです。
(次号に続く)
|