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レッスンを引き受けたのは良かったが…(中)
 
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「オーケー、引き受けましょう。ただしひとつだけ条件がある。上手くならなくてもけっして僕のせいにしないこと」

で、彼女はもちろん、その条件で大喜び。レッスン料をどうのこうのとまで言い出すので、もしハルが彼女からレッスン料を頂戴すれば、ジャカルタアマゴルフ界から除名されるであろうから(そのぐらい失礼なレベルである)、それはありがたく辞退して、いよいよ彼女に第一回のレッスンを施すのであった。

「こうですか?」とか「こんな感じですか?」とかいろいろ訊いてくる彼女に「いやもう少し肘をのばして」とか「リラックス、リラックス!」とか偉そうにコーチするダッファーハル。極めつけは近くのおじさんのスイングを指して

「ほら、あのおじさんのスイングを見て。テイクバックするとき、体が泳いでいるでしょう。それでボールを打つときは左に体が泳いでいるでしょう。あれじゃあ、ボールは飛ばないし、方向も定まらない。いまの君のスイングもそんな感じかなあ。あのおじさんのスイング、どう思う?」

彼女にしてみれば練習場に来ている人全員がほぼ同じように見えるらしく、よくわからないと言うので、「それじゃあ、ちょっとあなたのスイングを分析してみましょう」

(次号に続く)


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