ところでハルのルーティーンといえば~
まず方向を確認。それからスタンスをとった後、二歩ほど後ずさりし、素振りを二回。そして再びスタンスをとった後、一、二回ワッグルをしたら、おもむろに打ち出すというもの。この間わずか10~15秒!おお、なんと小気味よいプレイ!ゴルフ仲間からは「ねえ、ハルさん、もっとゆっくり振った方がいいよ。構えたと思ったらもう打ってるもの」
ハルにとってはこれでもゆっくりなぐらいなのだ。これもルーティーンなのだ。
さて問題の第二番ホール―。さあこのホールも(ボギー、あわよくばパー)―と、ティーを取り出すのに、右手をズボンの右ポケットに突っ込もうとしたところ、「ああ、そうだ。いつもと違うズボンだっけ」
で、今度は左のデジカメケースを探ろうとしたところ、フックが強くてケースが開かない。「ちょっと待って」で、フックと格闘すること十数秒。
「ハルさん、何してるの?あんたの順番だよ。とろとろしないでね」とは言われないが、なぜか同伴競技者の冷たい視線を浴びているようで、焦り出すハル。なんせいつもカメ軍団を冷たい目で見ているので、自分がそんな目で見られるのが辛いのだ。
(以下、次号へ)
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