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ゴルフ達者ほど我がままである(4)

アッキーナさん(トップアマ)、ゴルフM本(五下のシングル)のような飛距離280ヤード以上飛ばす人にはやりがいのある長さであるかもしれんが、ハルの飛距離は頑張って230ヤードなのだ。

「なあ、ええやろ、ハルさん?」

「・・・・・・」

半強制といういよりは、今回の一連の流れは、どう考えても完全強制であり、おまけにBSDの黒ティープレイまで強制されるとは思わなかった。会社では社長が一番偉い(権力がある)。船の上では船長が一番偉い。そしてゴルフ場ではシングルが一番偉く、そのシングルよりもさらに偉いのがスクラッチプレイヤー、さらにさらに偉いのはトップアマ。よって日本有数のトップアマであるアッキーナさんに逆らえる人がいる?

さてプレイはどうなったか。

第一ホール~

「ハルさんから打ってよ」

これまたティーを放り投げての順番ではなく、あきらかにアッキーナさんの命令であった。しかしゴルフ場で彼に逆らう訳にはいかない。なんせ一番偉い人なのだ。

これがまたどうしようもないテンプラボールで、数週間前までの絶好調であったショットはまったく影を潜め、ああやっぱり…

さてアッキーナさん、どんなスーパーショットを打つのかな…と思っていたら、これが危うくブッシュに飛び込むような左引っかけ。

猿も木から落ちる?弘法も筆の誤り?―しかも第二打は、そのブッシュ付近からきちんと出せずチョロの当たり、そして第三打も失敗して、ようやく第四打でグリーンオン、しかもピンまで7~8メートル残って、知らない人から見れば

「なんなの、あのダッファー?」

それに対してハル、第一打はテンプラだったものの、第二打がナイスショット、第三打でグリーン手前にもっていき、第四打をピン4メートルにつける。そしてこれを2パットで沈め、ダボの上がり。

アッキーナさんより先にカップインしたハル。アッキーナさんはファーストパットを50センチほどオーバーさせていた。だからもしこのパットを外せば、トリを叩くことになり、ハルの勝ちである。

で、ハルはアッキーナさんにプレッシャーをかけるべく

「はい、私、ダボです。これを外したらアッキーナさんの負けですね」

アッキーナさん、急に顔が強張って

「や、やばい…」

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