リハビリ中の悪夢(中) 
ゴルフ場に到着してお昼を食べていると、サイレンが鳴って「これは中止だな」と内心ほっとする。しかしどうしてもやりたい友人は(わざわざ中国から来ているのでね)

「ねえ、本当にできないの?」
「だってサイレンなったから」
「できそうな気もするけどなあ」
「じゃあ、ちょっと聞いてくるから」

受付で確認すると
「サイレンが二度なると再開です」

うーん、向うも金儲けなので、なかなか中止にしない。そうこうするうち、多少小降りになってきて

「これはできるかも」と友人は大いに期待。

なんとか中止にならないかなあ…

しかし何組かのグループがスターターに向かい始め、あれ、サイレンまだなってないけど…

そうなのだ。見切り発車なのだ。小降りのいまがスタート、そのうち雨もやむだろうとの希望観測的判断に違いない。

そしてハルの組もスタートすることに。

まずは一番ホールのティーショット。ハーフスイングを心がけ、力は入れない。ボールが当たるかどうかの懸念はあったが、とりあえずは150ヤードぐらい飛んで、まずはこれでよし。

300ヤードちょっとの距離なのだ。三打か四打で届くだろう。そこからチョロを二回してグリーン周りへ。結局4オン2パットのダボ。

これなら体調万全のときと変わらない。まあ誤魔化しながらいきますか。

(以下、次号へ続く)