リハビリ中の悪夢(下) 
しかし迎えた2番ホール。ちょっとドライバーをハーフスイングではなく、振り切ってみるかな。ちょっとぐらいは大丈夫かも。

マンぶりではなく、ただ軽く振り切るだけだからね。

そして意を決したスイングは、ピシっとなって同伴競技者より「ナイスショット!」とを声がかかるものの、それと同時にハルの左腕に激痛が走って


ぎゃああああ~~~~


ドライバーを放り投げ、左腕を抑えながら、ティーグラウンドの上を走り回るハル。キャディーも同伴競技者も「どうしたの!」と駆け寄ってはきたが、痛みを堪えながら「大丈夫、大丈夫」と、言葉とは裏腹にさらに苦痛の表情を浮かべた。※ちなみにこの痛みは20秒ほどで治まります。

それ以後、一切力を入れることをやめ、ハーフいや三分の一スイングに徹するが、それでもたまに力が入って


ぎゃああああ~~~~


覚えているだけで、クラブを投げ出すほどの激痛が三度、もちろん小さな痛みを伴うショットはちらほらあって、これはゴルフどころではない。

そうして本降りの雨の中、激痛と戦いながらようやく1ラウンドを消化する。

この日のスコア、集計不可能。

こうして、本降りの雨の中、悪夢を終えるダッファーハルであった。

※リハビリ中の悪夢(終)