売るのも買うのもJPgolfがお得です(前)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に五年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

キャロウェイのウッドセット三本を持ち込まれた女性のお客さんあり。買ったときの値段を考えて「○○で売却したい」という希望であったが、相場を考えれば、とてもその値段では売れない、このぐらいですねと助言したところ―

「だったら日本にもって帰ります」
「日本でお使いになるんですか」
「いえ、近所に中古ゴルフショップができたので、そこで売ります」という返事。すかさず
「だったら、こちらで売った方が絶対いいですよ。日本だったら、おそらく数千円でしか引き取ってもらえませんよ」と正直なところを申し上げた。

それでは相場を確かめてみましょうとインターネットで、中古クラブ相場を見てみる。とりあえずドライバー一本をチェック。件のドライバーは、店頭販売価格が12000円、買取価格が(よくて)6000円であった。わずか二、三年前のモデルで、定価はもちろん7万円以上はする。それでもこんな値段にしかならない。客観的事実を知ったその女性、「はー」と溜息をつき、肩を落として

「適当に値段をつけてください」

(以下、次号に続く)


このページは過去アクセスの多かった記事を加筆修正して再掲載しています。