ゴルフショップにも付加価値の時代(上)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に十年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

日本一時帰国中、知り合いの寿司屋のおやじさん(大阪人)とゴルフ事情談義に。

そのおじさんは齢70歳になるものの、まだまだ元気でゴルフ歴50年のゴルフ猛者。いまでも90は打たない。

当然ながらゴルフクラブの買い替えもしょっちゅうで、中古ショップにいっては、新し目の型落ちモデルに買い替えしている。

「新品でも中古でもスコアは変わらんしね。それにニ、三年前のモデルやったら十分きれいし」

この辺の考え方はハルと同じである。だからハルも商売が成り立っているわけだ。

そのおじさんは商売人なので、同時にゴルフ商売に関して悲観的な観方をしている。

「店(中古ショップ)行っても客は年寄りばっかりや。若いもんがおれへん」

「潰れていく店も多いしなあ」

かといって、すべてを悲観しているわけではなく

「そやけどね。上手い事やってる奴もいるんや」

(次号に続く)


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