上品な若手ブローカー(上)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に十年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

久しぶりにやってきたブローカー君、開口一番、ハルに「先週、日本から何を持ってきたの?」

彼はハルの日本行スケジュールを逐一チェックしている。「掘り出し物を持ってくる」ことを十分承知しているのだ。

そんな彼が

「今度、小樽に行くんだけど」
「えっ、小樽?北海道の小樽?」

先入観で申し訳ないが、中古クラブの売買を生業としているローカルのブローカーが日本へ行けるとは思えない。※でもハルだって同じようなものか。

ただし見てくれがショボいブローカー(失礼!)が多い中、彼は品がよく、また家族を連れて日本食レストランで食事をしている姿を何度か見かけたているので、実家はそれなりに裕福かもしれない。ブローカーは副業の可能性もあるしね。

(次号に続く)



このページは過去アクセスの多かった記事を加筆修正して再掲載しています。