ローカル業者事情(後)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に十年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

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ハルなりに分析してみると

「本気度」と「まめさ」であるように思う。

「まあまあだね」と答えるものは、小さいとはいえ自分でショップを開き(5平米とか10平米〜家賃にしたら月1jutaぐらいなもの)、看板を出している。自然そこにやってくるお客さんはいる。

そのお客さんへまめにコンタクトすることで常連客を増やしていくのだ。武器は携帯電話だ。JPgolfにやってきては携帯電話で
「ボス、いいドライバーがあるよ。〇〇ルピアだ。状態もAクラス…」

こんなやりとりをいつもしているのだ。正直頭が下がる。ハルにはそこまでできない。それに日本人客にそんなことをすれば押し売りみたいに思われ客足は遠のくだろう。

JPgolfへ来店頻度が少ないまたは、いつの間にやらやって来なくなったブローカーの多くが

以前はそんな店に勤めており、これだったら俺でもできると顧客を奪って独立していくものが大半だ。

最初はいいがそのうち一定数の顧客だけでは買う本数が限られていくので、自然需要は減る。店を持たないため、新規の客をつかむこともできない。

まあ、そんなところだろう。おそらくハルの分析は間違っていまい。

ゴルフ人口が少なくなっているとはいえ、ゴルフをやる人はいるのだから、うまく立ち回れば生き残っていくことはできるのだろう。


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