本音がすぐに出るインドネシア人のお客さん
開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に十年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

ローカルスタッフがいないときは、ハルがインドネシア人のお客さんと対応する。だいたいパターンは決まっていて。

「これ、いくらの値付けをすればいいかなあ」
「お客さんに決めてもらうことになっています。お好きな金額をどうぞ」

実はこの時点で彼の腹(値付けの金額)は決まっている。

「いや、わからないんだ。いくらぐらいかなあ」
「私だったら○○ルピアを付けますけどね」
「ええ、そんなに安いの?」
「そりゃあ、私にしたらすぐに売れてほしいから安目の値付けをしますよ」
「でもね。これってまだ数回しか使っていなくて、シャフトは何とか何とかで、その他どうたらこうたらで…」

あくまでも委託販売なので、ハルと交渉してもらっても困る。※買取なら交渉しますけどね。

「だったらいくらがいいんですか?」
「△△ルピアにしておいて。交渉には応じるから」
「・・・・・・」

そう、最初から彼の提示額は決まっているのだ。だったらハルに訊かないで。


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