懐かしい嬉しい気遣い
日本人の若者が来店。ハルとは初対面であった。

ハルに向かってインドネシア語で話しかけてくる。どうやらハルのことをインドネシア人と思っているようだ。

最初はハルも彼のことをインドネシア人あるいはアジア系の外国人と思っていた。

そこでインドネシア語の会話が始まるのだけど、見かねたスタッフが

「ハルさん、こちら日本人の方ですよ」

「私、日本人ですけど」
「ああ、そうですか! さっきこちらの女性とインドネシアでしゃべっておられたので、てっきりインドネシア人かと…」

そこから会話が弾んで、よもやま話となる。その途中彼がちょっと失礼しますと言い、トイレでも行くのかと思ったら、カフェでお菓子を買ってきて差し入れをしてくれた。

職場はジャカルタではなく地方で、久しぶりに日本人と会うことが珍しかったので、あるいは日本人と会話することが嬉しかったこともあって差し入れしてくれたのだろう。

そういえば、ハルがジャカルタにやってきた28年前は知らない日本人同士がレストランやカラオケで仲良くなることが結構あった。そんな感じを久々に思い出した嬉しい気遣いである。

日本の若者も捨てたものではありませんね!








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