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JPclub特別対談
ジャカルタ日本人トップアマVSプロ(2)
大江「土山プロはアメリカでゴルフを学びシンガポールでプロテストに合格されたそうですね。雑誌などでよく日米の比較『日本はゴルファーの育つ土壌がない』と書いてありますが、実際のところ、どうなんでしょう?ちなみにインドネシアも含めて」

土山「雑誌で書かれているようなことは当たっています。アメリカでは数ドル出せばコースに出られます。ジュニアなら『ほんの少しのお小遣い』で回れるので、お父さんのお古(クラブ)さえあれば、日本の子供が野球やサッカーに馴染むのと同じような感覚でゴルフで遊びます。家が裕福だとか貧しいだとか、まったく関係なく埋もれている才能が発掘できます」

大江「私も日本のサラリーマン時代にゴルフを始めました。当時は何十万円もするホンマのクラブがほしくて仕方なく、プレイ代もかなり高額で、ゴルフをすること自体ぜいたくだった。安くなっているとはいえ、いまでもかなりの日本人がそう思っているのではないでしょうか。実際に日本で活躍しているプロは、ほとんどが裕福な家庭で育っています」

土山「プロで活躍するには才能だけではなく相当な練習量が必要です。練習する時間はあっても練習するにはお金がいる。打ちっぱなしのドライビングレンジだけでもお金がかかるし、ましてやコース練習なんて家が裕福でない限りは無理です。知り合いで研修生がいます。彼は朝早くから夕方までゴルフ場の雑用で忙しく、練習できる時間はごく僅かと嘆いていました。だから遼くんには敵わない(苦笑い)」

大江「最近ゴルフをするインドネシア人が非常に増えています。金曜日の夜など人が多すぎてドライビングレンジが30分〜1時間待ちなんてざらです。日米と比較するのはどうかなと思うんですけど、インドネシアのゴルフ事情はどうなっているのでしょう。」

土山「実は教えている人の半分がインドネシア人なんです。それも華僑のお金持ちばかり。週一回の練習では飽き足らなくて、週二回見てほしいという人もいます。ほかの人を見られなくなるので『週一回で十分』と丁重にお断りすることもあります(笑)」

大江「ローカルのプロとラウンドしたことがあります。インドネシアのプロとはいえ、技術も飛距離も大したもので、さすがはプロだなあと関心しました。しかし使っている道具は15年ぐらい前の古いキャロウェイで、気の毒に思ったことがあります。かたや新品のクラブを一度に数セット購入するお金持ちもいる国なのに」

土山「私のレッスンを受けている人(インドネシア華僑)の中に、プロになれるようなセンスのある人もいます。ところが家業を継がないといけないので、ゴルフは趣味のひとつにしかなりません。まあ勝てないプロよりは、遥かに収入は上ですから、無理してプロになる必要もないのですけど」

大江「インドネシアではほとんど大会が開催されないので、プロが賞金で飯を食っていくのは無理みたいですね。日本人にとってゴルフはぜいたくなスポーツと言うのなら、一般のインドネシア人にすれば、ゴルフは天上人のスポーツかもしれない」

土山「定期的にプロが集まり、小額を出しあってミニコンペを開いています。私もたまに参加しますが、その間レッスンをしていた方がまだ儲かるような(笑)」

(以下、明日に続く) プロアマ対談第一回を読む
大江利明〜3年前のジャゴラウィジャパンカップの覇者、また先月開催のカラワンクラブ選手権で優勝したクラブチャンピオン。8年前ジャカルタへ赴任。赴任当時のスコアは100前後ながら一念発起し、シングルプレイヤーに。

土山大介〜10歳の頃からゴルフを始める。アメリカでゴルフを学びシンガポールの難関クウォリファイを合格しプロとなる。アジアツアーに参戦中、腰痛のため同ツアーを断念。現在はレッスンプロおよびプロフィッターとして、ジャカルタアマゴルフ界ではぴっぱり蛸の若手プロ

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