編集長ハルの現地生活ルポ

パサラヤ今昔物語


パサラヤが閉店したことはブログ『じゃかるた新旧あれこれ』で知った。

ここ数年ジャカルタに赴任した方は「パサラヤって冴えないデパートだねえ。客もほとんどいないし…」との感想を抱いていると思う。

しかしハルがジャカルタへやってきた25年以上前、パサラヤといえば日本で言うと三越にあたるような「最高級デパート」であった。

ところが経済発展するにつれ、オシャレなショッピングモールがどんどん誕生していく中で、パサラヤは相変わらず昔のままで廃れていく。

こんな調子ではいつかは潰れるだろう…とずっと思っていた。

さてこのパサラヤデパート、テナントとして入るのはそう難しいことではない。家賃が定額ではなく売り上げの10~15%を払う仕組みである。

だったら誰でも商売できそうな気もするけど、問題はそのシステム。お客さんが支払うのは個々のブースでなく、パサラヤの勘定場。これは日本のデパートと同様なので、不思議ではない。

そしてそこからそこから店側に家賃の15%を相殺した金額を払う仕組みだ。しかし問題はここから。

パサラヤがあれこれ理由をつけて売上金を払わない。※ヤクザでもそんなことはしませんね。

自然テナントは減り、身内だけの店ばかりになる。そういえばパサラヤで買い物をしたとき「ここでも払えるよ」とテナントの店員に言われた。なんだかパサラヤに対して詐欺行為をしているみたいで、こちらは頑なに「お勘定場で払う」と固執した記憶がある。

いま思えばテナントのことを思いやってやれば直に払ってやればよかったのだ。

悪事はいつまでも続かない。結局倒産の憂き目になったわけで、それでも「よくここまで潰れずに来たなあ」というのが正直な感想である。





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