大塚智彦の現地生活ルポ
お待ちかね、美味しい寿司店「鮨清」が営業再開
6月15日午前11時、ジャカルタの「プラザ・スナヤン・モール」が新型コロナウイルスの感染拡大防止策「大規模社会制限(PSBB)」の実質的緩和を受けて再オープンした。そしてモール内の一角にある日本食レストランで寿司専門店の「鮨清」も約2か月ぶりの営業を同日昼から再開した。

午後11時半のランチタイム営業を前に、「鮨清」の日本人、インドネシア人スタッフはミーティングを開き、感染防止対策の徹底を改めて確認した。お客はモールの入り口に続いて「鮨清」の入り口で再びマスク着用確認と体温が検査され、手指の消毒を経て着席となる。



店内はテーブル席もカウンター席も「50%ルール」が適用され、座敷を含めた総客数120人のキャパシティーは最大でも60人に制限。そのためテーブルやカウンター席には着席不可の「✖」印がつけられている。

従業員はマスクと顔面を覆うファイスシールドを着用し、手洗い・消毒を徹底するし、板前さんはビニールの手袋で寿司を握る。「感覚が変わってしまうがこれはコロナ対策上仕方ないこと」という。


約2カ月の「ブランク」期間中は全く握ることがなかったという板前さんも最初は「久しぶりで少し感覚がおかしい」といいながらもそこはプロ、何度が握るうちにいつもの調子が自然と戻ってきたという。

午前11時半のランチタイム営業開始とほぼ同時にインドネシア人や日本人のなじみ客が営業再開を祝うかのように来店、次々とメニューを選んでいた。



久しぶりの本格的な美味しい握りをじっくり味わって食べようと思っていたが、久しぶりであることもあり、また美味しいことこの上ないこともあり、ついつい早食いしてしまい、胃の中におさまってしまった。そして大きな満足感と充足感、幸福感を得ることができた。



寿司好きの日本人が2ヵ月ぶりに食べたのであり、決してオーバーでも追従でもない。

鮨清の森屋和男氏によると田舎に帰省してまだ戻れない従業員を除いてほぼ全員が営業再開に合わせて戻ってきた。「休業中は無休で補てんもなかったのに、戻ってきてくれて本当に嬉しいです」と笑顔をみせる。「鮨清」では当面の間午前11時半から通しで営業し午後8時ラストオーダーの営業となる。



大塚智彦プロフィール~1984年毎日新聞社入社、長野支局、東京外信部防衛庁担当などを経てジャカルタ支局長。2000年産経新聞社入社、シンガポール支局長、社会部防衛省担当などを歴任。2014年からフリーランス記者として東南アジアをフィールドに取材活動を続ける。著書に「アジアの中の自衛隊」(東洋経済新報社)、「民主国家への道、ジャカルタ報道2000日」(小学館)など



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