ハルの気まぐれ創作短編
「星新一」風ショートショート
霊感の強い女の言うことは…①
大阪繁華街近辺の路地裏にて

まだ20歳のマサオ(ホストクラブでアルバイト)は道頓堀で遊んだ帰りであった。少しほろ酔いでいい気分でもある。

「さあ、帰るか」と言いながら、吸いかけのタバコをぽいっと投げ捨てると

「おい、にいちゃん、どこでもタバコの吸い殻、捨てたらあかんでえ」と近所のアパートの管理人が声をかけた。

マサオは逆切れして
「あんたに迷惑はかけてへんやろう!」

その瞬間、管理人のビンタが

バチーーーーン!

マサオは目がくらくらしてその場にうづくまってしまった。

しばらくして正気にもどると…

「くそ、あの管理人野郎、今度あったらボコボコにしてやる!」

その話を恋人のアケミにすると

「ねえ、やめとき。あんたが悪いんやし。それにあの管理人、強面で喧嘩強そうやし…」

「いや、絶対許さへん。兄貴(強面の先輩)に頼んでみる」

「それより、あんた、この頃疫病神か何かに祟られてるんちゃう? そんな影が見えるんよ」

アケミは霊感の強い女だ。仲間からも幽霊が見える女として、一目置かれている(気味悪がられている)

「アホか…。そんなわけないやろ」

マサオはアケミとそれっきり別れてしまった。

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