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トラウマの克服


Q  実は、ビジネス上のトラブルがあり、やっと解決したのですが、その時、メールで、はげしくやりあった経緯があり、今、胃潰瘍との診断もあり、薬を飲んでいるのですが、あれから、パソコンを見るだけで、吐き気がし、特に、トラブルのときのいやな思いがよみがえり、メールも本当に開きたくなく、ビジネスや実家との連絡にも支障がでています。

このままではいけないとは思うのですが、このトラウマの克服は、どのようにしたらいいでしょうか?

真剣になるあまり、激しい感情を交えた議論を続けたあとは、その余韻が残ります。記憶として残り、簡単なきっかけで、その記憶を感情つきでよみがえらせる仕組みが出来上がった状態をトラウマといいます。

過去の出来事が、PCやメールを見ただけでよみがえる状況ですから、メールからすこし遠ざかるのも方法ですが、そうも行かないのが困るわけですね。 まずは、PCやメールそのものに恨みがあるわけではないでしょうから、その点を認めてください。

そこからすこし訓練が必要と思います。

1 自分を責めないこと、過去を振り返らない訓練

なんでああしてしまった、こうしてまった・・あのときこうすれば、ああすれば・・・と考えると、過去の自分を責めることになります。 過去を考え出したら、それでよかった・・と付け加える訓練をしてください。過去から抜ける訓練ですね。

そして、悩んでいるときというのは、息が浅くなっています。大きな息をゆっくりするのも大事です。 不安や、怒りは、すべて理性とかいう頭の働きです。感情も頭の働きです。頭で考えると過去や未来にばかりこだわることになります。 頭でかんがえるのをやめると、今に生きられます。

一気には無理ですが、今に生きるという訓練ができれば、不安や怒りで押しつぶされることはありません。 どうしても難しければ、薬に一時的に救いを求めることもまったく普通のことと思います。

ごく簡単に書きました。あなた自身の心を観照することからはじめることと思います。 ご自愛くださいますように。


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