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第2回 ジャカルタスーパーマーケット大戦争(2005.8.15)

大仰な表現ではあるまい。数年前、カルフールが進出したとき「おそらく数年後にはカルフールだけが生き残り、すべてのスーパーマーケットが潰れるのではないか」とさえ言われたぐらい、瞬く間に集客を伸ばした。スーパーの老舗である、HEROやマタハリなどは、カルフールのレジに並ぶ長蛇の列を、齟齬をかむ思いで見つめていたに違いない。ところがどうだ、この一年は。恐ろしいまでのスーパーマーケットが登場しているではないか。老舗のHEROやマタハリは新装し、大型化してカルフールに対抗しはじめた。ここで登場するGIANTは比較的新しいスーパーであり、土日に関しては、もっとも集客力の多いと思われるカルフール・ポンドックインダー店の真向かいに堂々オープンし、目の前のカルフールに喧嘩を売っているのかと思われるほど、開店記念の安売りセールに忙しい。カルフールも先週全商品10パーセント割り引きなる特別ディスカウントセールを行ったが、この日ばかり(GIANTのオープン記念)は、いつもの勢いはなかった。


私が来イした14年前は、HEROがスーパーマーケットの代表であり、スーパーマーケットは、(値段が)パサールより高く、一般庶民が買い物する場所ではなかった。一般庶民が買い物をする場所はパサールと相場が決まっており、(スーパーマーケットは)小金持ちが集う場所であった。いまそんなことを言えば笑われるぐらいスーパーマーケットは庶民的となっている。スーパーマーケットの本質は「安くて品揃えがよい」ことであろう。「安かろう、悪かろう」では、もうジャカルタの庶民は黙っていない。当然いつまでもこんな好景気は続くわけはなく、いつかはどこかのスーパーマーケットが倒産の憂き目にあうだろう。98年のジャカルタ暴動を経験する我々にとっては、そんな事が起こることのないよう、アラーの神様に祈るばかりである。



左写真:新規開店のGIANT。中央写真:GIANTの客。お祭りかと思われるほどの集客であった。右写真:カルフールもそれなりに客は入っていたが、この日ばかりはいつもの勢いはなかった。



あの手この手の集客作戦。左写真:歯磨き粉ペプソデントのサービス。最新のカメラを使い、PCのモニターで歯のチェックを行うというもの。中央写真:抽選で自動車が当たるサービスも、もはや当たり前となってきた。右写真:この日本語はなんとかならないか。ひとりぐらい日本人のアドバイザーがいてもよさそうだが。

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